パチスロ新設時、私の機種選定が的中し導入店舗は皆、パチスロの稼働は予想外の高稼働!!
しかし……これだけ頑張り会社に貢献しているのに「キミは凄い!!よっ未来の部長」などはぐらかされ班長のままで全く釘を叩かせてもせえる気配がありません。
また、当時は自社のグループで売上金を持ち逃げした店長が居たり、主任が玉貸し機に小細工をして売上を誤魔化して横領したり、真面目にやっているのがバカらしくなっていた時期でもありました。
まぁ、今思えば二十歳チョイのガキが釘を叩くなんて論外だったのも分かりますが ・・苦笑
当時の業界人生設計では
A・25歳で主任、30歳迄に店長(マネージャー、支配人)
B・25歳までにメーカー、代理店に就職し釘を叩き時差オープンの時にホールに立ち会う
10年ほど前のパチンコ屋を知る方なら新装開店時に島の端に立ってるスーツ姿の人を見た記憶があるのかなと思います。そっちの立場でもいいかな、なんて当時は思っていましたが、この夢を実現するには今のままでは無理そうだ!と言う事に気づきます。
なぜなら、当時の店長、主任クラスは、自社で育成するものではなくて、メーカー、販社の営業マンに頼み、他社から紹介してもらうのが業界の通例だったからです。
※今でも多少はその慣例が残っていますが(笑)
そんな時、数駅離れたホールで打っていると肩を叩かれ振り向くと、ライバル店の専務でした。
「どうだ?飯でも食べに行かない??」
そんな誘惑に……乗ってしまいます(笑)
その専務はライバル店の僕に惜しげもなく、自店の羽根物、一発台の割数を教えてくれました。
そこで意外だったのが、一発台は自店の方が割数が高く(15割チョイ)2.5円なので特殊景品仕入れ手数料を引くと分岐が15.4割くらい(殆ど利益なし)だったのですが、競合店の方は一発台は14割だが羽根物は15割近く、セブン機に限っては11割という競合店の数字。
これを聞いて、自店の羽根物の稼働が悪い理由が判明したのです。
この専務の店は沿線一番店で当時、どんな店でも客が付かない竹屋の羽根物ですら満台になるホールでした。
この専務の話を聞き終えた後に、現状の不満を話すと
「ウチに来るか?じつはキミの事を前から良いな〜って思っていたんだよ!!」
と言ってくれたので、この競合ライバルに移る決心をしたのです。
※ウチに来ればマネージャーに頼み、釘は少し触らせてあげるから勉強すればよい!!稼働が有るから直ぐに結果が出るから……と口説かれ私はメロメロになってしまったのです。
後 に「話が違うっ!!」となるのですが、この時は知る由もありません。
後日、退職の決意を伝えました。もちろん引き留められたが決意は揺らぎませんでした。
まさか競合に行くとは言えないので、黙って移りました。
しかし車で10分もかからない隣町の為、早番だった初出勤日の午後にはお客さんが元の店に伝え、早くもライバル店への移籍が発覚してしまうのです。
初出勤の早番でホールで
「253番台ビッグセブンスタートおめでとうございます!!」
などと得意なマイクパフォーマンスにて仕事をしていると、
「猫さんカウンター迄」
とマイク放送で言われました(当時インカムなんてエスパスさんくらいしかなかった)。
何だろ??と思いカウンターへ向かうと先日まで勤めて居た店の店長の奥さんがアンタちょっとこっちへ来い!!
カウンター隅の景品コーナーで、
「この大バカ者!!とこんな事してどうなるか分かっているの?」
と言われてしまいます。この奥さんには店長に内緒でお金を借りて一緒に打ったり、お世話になったからなぁ・・・
普段、一度も声を荒げた事のない人が、こんなに怒るとは……マズイ事になったなぁ……と思ったものです。
ちなみに当時の私はお調子者で、隣街にある他会社の2店舗でも店長(マネージャー)と顔なじみだったので、売上、割数、粗利ノルマなど教えてもらっていました。
当時はどの店も店長は長続きせず、全く土地勘の無い店長が就任すると「どんな釘を叩くのだろう?」という好奇心から打ちに行っては主任、店長に話しかけ色々な情報を教えてあげたりしてました。
例えば
・Aホールは日本人経営で専務の奥さんが実質社長で旦那さんが神社の神主
・Bホールは韓国系で兄弟でやっているが不仲、山梨にもう1店持ってる
・C店は北系で6店舗ある
・D店は台湾の華僑系
などなど、そんな情報を伝えていました。
だから向こうもフレンドリーに教えてくれたのかも知れません。
続く・・・
ここで若い方への昔話の豆知識を・・・
当時の勤務は「準ニ部制」「完全二部制」と2通りのシフトがあり、会社、店により異なりました。
「準二部」
早番・・・朝9時出勤〜13時〜17時迄休憩、17時〜ラスト迄
遅番・・・13時出勤〜 ラスト迄(途中30分休憩1回のみ)
「完全二部」
早番・・・9時〜17時
遅番・・・16時〜ラスト
こんな時代でした。