おや、カバンのポケットから4円玉が。ハゝ のんきだねぇ♪
そんなウルトラシンプルなあるあるを粋っぽく呟きつつ、今日もまたわけのわからない話にどうかお付き合いくださいませ。

お店を見ていると、パチンコよりもスロットブースの方が賑わっているような気がします。スロットだけってお店もありますよね。でもスロットはパチンコよりわからない。知識ゼロ。設定というのがあるんだなって程度。何でかわかんないけど玄人は「リノ」って機種が好きなんだなってトマト。いや程度。

実は友人らや店員さんに教えてもらいながら、低貸しで挑戦したことはあります。でも何回やってもズレてしまう。1、2、3とタイミングを取ってもらってもズレてしまう。みんな一体どこを見ているの?なんでみんなあんな早く押せるの?

向き不向き以前に、だいたいこんだけ打てば一人でもやれるようになるもんだぜという回数を大きく超えてもまるきしダメで、完全に呆れられてしまうのでした。当たっても順番に押してくやつ間違えてブー!つわれて怒られるし。とにかくもう不器用をはるかに超えた鈍くささに「動体視力ないんかい!」と笑われてションボリ。

もういやや。もうやれへん。パチンコの方が演出いっぱいあっておもしろいし。強敵と書いてともと読むて何やねん!と明後日の方向に八つ当たりをする始末です。まぁパチンコでも一拳と書いてワンパンて何やねんて話ですが。

まぁずっとそう思ってきたのですが、ここ悠遊道でもドラゴン広石氏はじめ皆さんのコラムや実戦を読んでいると、全然わかんないながらも、パチンコとはまた違う勢いやスリルがあり、ちょっとカッコイイ「読む」って感じも漂ってて、何だか楽しそうだなとは思います。オンライン打ってみた動画もわかんないのになんか笑いましたし。

そんなこんなな先日、パチンコでも大好きな「地獄少女」を発見して、「打ってみたい!」と打ってみたのでした。
やっぱりズラしつつも真剣に打っていると、あのオバハンえらい気ぃ入れて頑張っとんな、どりゃ当てたろかいという謎の力が働いたのか、ほどなくして当たりました。何が熱い感じとか当然わからないので、「あれっ当たったん?これ当たってるん?」てだけの写真を撮りました。どうやら2連チャンだったようですが、それすらもわかりませんでした。

なんてこたない写真
とても楽しかったデス。

とアホな絵日記のような感想しか言えないのが悔しいところです。そんな訳でパチスロはパチンコより更に出来ないわけなんですが、プレイヤー(特にスロットを打つ人)を見るのが実は大好きなのです。

人間観察とまでは言いませんが、パチンコサイドでは、挙動不審おじいさんはもとより、やたらカードを入れてみたり出してみたりを繰り返し続けるおじいさんとか、隣の「ボタン押さない派」のボタンが気になってつい手を伸ばし押してしまうおじいさんとか、隣の他人にいきなりボタンを押されてもあんまり動じてない(見てた私はビックリしたのに)おじいさんとか、熱い展開を見るのが好きなのか当たりそうな賑やかな雰囲気をキャッチするとすかさず見に行くおじいさんとか、延々と「左打ちに戻すんだ!」と、ホント延々と台に言われているおじいさんとか、何回も1万円札を入れては食べてくれず吐き出されているおじいさんとサンドの攻防とか、単に地蔵と化しているおじいさんとか、何とか女性スタッフを触れんもんかと明らかに怪しい動きのおじいさんとか……。

こらー。世の中のじじい、何やっとんねんしっかりせえ!とも言いたくなるわけですが、関わると厄介そうな、でも見てるだけなら愛くるしく不思議で面白い人たちが多いのがパチンコの人々だと思います。

スロットは様子が少し違います。ワチャチャワチャチャといつだって慌ててしまうのは私だけ。冷静な人がほとんどで煙草の吸い方から、姿勢から表情からレバーの叩き方までまさに十人十色。本当に様々で、当たり前だけれどいろんな人がいるなぁと感じるわけです。るつぼとかカオスとかそういう目線ではなく、単純に「いろんな人がいる」って感じです。

遠くまで広がる町並み、行き交う人や車を展望台などから眺めた時や、はじめて訪れた旅先で、こう感じる人はいませんか?いま見えている中だけでもこんな数の人たちがいて、それぞれにそれぞれの暮らしがあるって。人生があるんだって。ああ、生きてるんだなって(なんでそない壮大やねん)、改めて思って胸がいっぱいになったりすること。そんな感じをパチンコ屋さんで感じる瞬間があるわけです。あまり暗く辛い、もしくは汚い局面を見たことがないからそんなのんきなことが言えるのかも知れません。

当たっても表情が変わらず淡々と打ち続ける人、「っしゃあ!」と友だちや相棒と笑い合う人、新しい煙草に静かに火をつける人、小さくほっと息を吐く人、逆にハーッと大きくため息をつく人、やたらキョロキョロする人もいますね。

この頃は見かけないのでもしかしたらお店に注意されて来なくなったのかも知れませんが、常連客と気さくに会話する、年配の女性たちにとても可愛がられてる感じの若いお兄さんがいました。見た感じは清潔な好青年です。たまたま隣同士になったことがありますが、激アツを外すと盤面をガーンとグーで叩く人で飛び上がったことがあります。そんなんしたら割れるやんというくらいの強さで、オラつき方がハンパなかったです。でもおばちゃんが差し入れの缶コーヒーを手に、どう?と話しかけるととびきりの笑顔でいやあだめだね、みたいに答えています。当然おばちゃん達もグーパン姿を見ているはずで、なんで平気な顔できるのか理解できませんでした。と同時におばちゃんて懐深いなと思ったことでした。人生いろいろを経てからこっち「盤面殴りかて気持ちがわかるからアリ寄りのアリ」となったのでしょう。私はまだまだなのだな。けどどんなチャームがあろうと、あんなんする人、ワシはいや。シンプルにいや。

話がズレましたが、そんなわけで人には癖やリズムがあり、見ていますとそれはパチンコよりスロットの方が多様で顕著です。

スロットでここがキメって時に、普段とちょっと違う押し方をする人がいます。手話の指文字「ぬ」の形、鍵型にした人差し指に「気」がその第二関節辺りにノッてるというのか、どう表現したらいいのかわかりませんが、押すタイミングも含めて、パチッと決まる、そういうのを見た瞬間に「カッコイイ!」とトキメいてしまうのです。

人差し指か、親指か、親指でも弧を描くような押し方か上から下ろして滑るように押すか。あご先から将棋のように二本の指を出す人もいます。昔(打ってませんが学生時代に見たことがあるのです)は、銀色の左ボタンに指をつけたまま右にスライドさせる人もいました。男性の手を見る女性は皆さんの想像よりもはるかに多いと思います。許されるなら気に入った動きを動画に収めたいとまで……、おっと、思わぬところで困った性癖が露わになりました。

煙草を吸いませんので、東京五輪を前に議題に上がっている全面禁煙もしくは分煙の問題は、是非とも禁煙で進んでほしいと思っていますが、特に嫌煙者ではありません。むしろ若い頃から、その持ち方や吸い方に色気のある男性を見るとドキドキします。昔の映画なんかでも煙草は重要な小道具でしたし。

また話がちょっとズレました。これは私がパチンコを始めて間もない頃ですので3年ほど前の話ですが、ハーデスという台のボタンをものすごい勢いで押してる男性がいました。周囲にも注目されていたせいか異様な空気が流れていたため、店員さんに尋ねると、閉店時間が近付いていること、そして「天井があるから」とのことでした。天井は1570+前兆30ゲームで実質1600ゲームだよ。カウンターやグラフに彼の激闘の記録が記されています。そこで初めてスロットにはハマりに上限があることを知りました。

スロットのブースは明かりが落とされていてほの暗く、彼の焦りが背中から湯気のように立ち上っています。そこまでの怒りやかなしみが手に取るようにわかりました。でもえらい大変ながらも、こんなスリルに満ちた経験を出来ていいなぁと思ったものでした。当事者でないからそんな気楽な事が言えるのかも知れませんが、ちょっと羨ましかったです。

わかりませんが脳内麻薬はこんな厳しい場面でも出ているでしょう。いやむしろ勝っている時よりもこんなピンチ的状況の方がより強く出ているような気がします。依存症の側面から見れば、こんなイキッパ状態は大変危険でしょう。
けど人生は一度きり。自分だけのものです。他人に迷惑をかけないなら。愛する者をかなしませないなら。すべての責任を負い、自分のケツが自分で拭けるのなら。なら!細胞焼き切ったれぃみたいな男気があったって、燃え尽きるまで燃えたってええやないですかと思います。

ちなみに私にも癖があります。一番たくさん打った化物語でそんな感じの案内が出てたからだったと記憶していますが、リーチが外れた直後にボタンをトントンと二回押してしまうことです。まれにおまけみたいな続きが出たりします。当たりゃしませんけど。

そんなわけで、またしてもとりとめもないことを書いてしまいましたが、全国の男性プレイヤーの皆さん。気付かないところで誰かに見られ、密かに恋されてるかも知れませんよ!油断召されるな!