もう30年、業界に携わっていますが、これまで色々な事がありました。

強盗に2回入られる(別々の店)、縛られ、けん銃を向けられたり、お客様に障害者手帳を出され、出る台を打たせてください、負けて電車賃を貸して欲しい(自腹で渡した)、等々。

今回は、そんなパチンコ営業とは無関係な、自身の1回目の不倫駆け落ちについてのお話です。

不倫について聞きたいとのお声があり書かせて頂きますが、大変恥ずかしい話の為、きまぐれで削除する場合もありますのでご了承下さい。

K美(仮名)との出会い!一目惚れ?(笑)

あれは23歳くらいの主任時代。ある日、自店のホール廻り中にFマキシムEXⅢを打つ女性K美を見かけました。

「めちゃ素敵だ♡」と一目ぼれ、しかし左薬指に・・・

残念、人妻かぁ、といながらも、当時、ラッキーナンバー制だったFマキシマムEXⅢのシマにK美の姿を見つけては、交換図柄の場合は私が玉を運べるよう、積極的にセブン機コーナーに陣取りスタンバイしていました(笑)

私もこのFマキシムEXⅢが大好きだった為、一言、二言交すようになり、すぐに親しくなりました。

Ｋ美はそれ以降、週3〜4日も来るようになり、頻繁に会話をするようになっていきました。

そんなある日、私が公休で勤務先から10分くらいの店にFマキシムⅢを打ちに行くと、K美にばったり会いました。ちょうど昼時だし、隣のラーメン屋に誘うとあっさりOK!!

色々話をすると、今で言う依存症で、パチンコが原因で消費者金融から旦那さんに内緒で200万くらい借金があると打ち明けて来ました。

そこで、「それならウチの店でバイトで昼間働けば?それで少しずつ返済をすれば良いんじゃないの?」と下心ありありなのを隠して提案(笑)

旦那さんに聞いてみるとの事で、私の電話番号を教えました。当時のお店では私は評価されていたので、私からの紹介という形であればまず大丈夫だろうと思っていたのですが、直ぐに連絡があり、本当に一緒に働くことになり、楽しい日々が続いていました。

そんなある日、K美の同級生の親友も自店で働くことになり、3人でカラオケやパチンコに行って遊ぶようになっていました。

その際、親友から「K美の旦那さんは時折DVでK美を傷つけている」「この結婚は失敗だったと」よく聞いていました。また、私の事も”良い人”で好きになったかもと、言っていたと教えてくれました。

親友が、もしK美と二人で出かけるなら、私がアリバイを作るから大丈夫。あの旦那は私と一緒なら何も言わないからと・・・

そこで、私は「二人で夜の海でも行かないか?」と誘い、デート。そこから二人が深い関係になるのに時間はかかりませんでした。

しかし、二人で会う回数が増え、旦那さんが不審を抱き、K美を尾行した結果、私の車に乗り込む所をバッチリと目撃されてしまったのです。

その2日後、K美は店を辞めさせられてしまい、私は旦那さんに呼び出されました。「ここで逃げたら男じゃない!!」と思い、ガテン系の怖そうな旦那さんの元へと乗り込みます。

「どう言う事か、説明してもらおうか・・・」

殴られるのも覚悟で、ありのままを話ました。好きだと・・・。

すると、旦那さんは

「今ここで別れれば、何も無かった事にする。会社にも言わない、慰謝料とかもいらない。嫁と話し合う時間もあげるから、俺は外でタバコを吸ってくるから、15分くらいで答えをだしてくれ」

と、二人を残し外へと出て行きました。K美としては、奴と別れ僕と一緒になりたいと言う。私も同じ気持ちだが・・・とりあえず、別れた振りをして、ポケベルで連絡をとりこっそり会おうとなったのです。 ポケベル777は某駅前、333は某駅前、鳩が沢山いるベンチ、444は会えない、みたいな感じです。

旦那さんにその事を伝え、一発も殴られる事もなく、その場をやり過ごすのことに成功!!毎週このポケベルを使った、私が公休日の昼間に密会が続いていたのですが……

ある日の夜、また発覚してしまうのです。

今度は旦那さんの激高もハンパじゃなかった(当たり前)。K美がボコボコにブン殴られ、夜中2時に私に電話でSOSを求めてきたのです。

ここで私は何の迷いもなく即断で、K美を守る!!この街を出よう!!二人で知らない土地のホールで住み込みで働きひっそりと暮らそう!!腹をくくり、手荷物1つ(換金出来そうな物も詰めて)パートナーに”ごめん”と残し、K美を迎えに行き逃亡?生活が始まりました。

※実際に駆け落ち、夜逃げしてきたカップルと何組も一緒に働き、話を聞き、同じ釜の飯を食ったりしてたので、何とかなると自信がありました。当時はスポーツ紙にパチンコ店の求人は毎日沢山あり、身分証が無くても雇う店が有ったのです。福利厚生が完備の会社でも、例えば本名「佐藤さん」が「後藤さん」に変わり、そのまま社保、年金手帳まで交付されてしまったのです。店側も人手不足から根掘り葉掘り聞かないのが通例でした。オウム事件がきっかけで、警察より、従業員名簿、身分証の確認を徹底するようにと指導が入り、厳しくなっていくのですが。

 

さて、逃亡生活・・・

次回へ続く!!乞うご期待!!(笑)

 

～この頃のパチンコ情景～

市場では保留玉連チャン機が横行していました。又、スロットもメーカー仕込みのBモノが問題化された頃でもありました。しかし、射幸性が行き過ぎとなり、各社は連チャン性が控えめの機種を投入し始め、「一発台」も撤去されていった頃のお話です。
 
麻雀物語、FマキシムEX3、花鳥風月などがひと段落、「FスパークGP」「ブラボーミリオン」「ウルトラセブン」※マルホンのドラムの方。
 一発台の代わりに新要件機、権利物「タイムショック」「ダブルエース」「バレリーナ」・羽根物は継続16回「モンロー」「サンダードラゴン」「サーカスⅢ」などが投入され、道路工事、魔界組、ドッカン島などが消えた。

当時の新装開店のポスター文面↓”16回開き”を強調!!
 

スロットはメーカー仕込みの”Bモノ”コンチネンタル、セブンボンバー、ワイルドキャッツ、あの北電子アポロンまで検定取り消しになり、「スーパープラネット」「チェリーバー」と言った、ノーマル機に移行しました。※直ぐに「リノ」「ドリームセブンJr」「マジカルベンハー」が在庫を抱えたメーカーが、安価で大量に一次販社に買ってもらい、販社がBモノ化!!定価で販売!!大儲けをしていた頃でした。