いつもながらのお説教タイムなのだが、今回は特に広告宣伝に関して時間が割かれたようだ。確かに、未だSNS等を利用して暗にイベント開催をほのめかしたりといったケースは良く耳にする。昨年の行政処分は89件、本年4月末現在でも既に36件もの行政処分が発生しているそうで、規制上等、やったもん勝ちというホールが未だ多いのかどうかは良く分からないのだが、まあ決まりは守れということではある。
東京都遊技業協同組合の第52回通常総代会が5月22日に都内で開かれ、警視庁生活安全部保安課風俗保安対策官が行政講話を行い、現状の問題点を踏まえて3点について言及した。
1点目は、依存防止対策への積極的な取組みについて、2点目は、広告宣伝等の健全化の徹底について、3点目は、恒常的な暴力団排除と再関与防止対策の推進について。
特に広告宣伝等については、「一部の店舗では未だにLINEやTwitterなどのSNSなどを利用して、隠語を用いて規制の目をかいくぐろうとしたり、従業員が遊技中のお客さんに特定の遊技機のイベント開催をささやいたり、また、有名人の招致、雑誌の取材等を名目に広告宣伝を行うなど悪質巧妙な広告宣伝も散見される」などと指摘。
さらに最近では、「サイト運営会社に依頼して、イベント情報をインターネット上に発信している傾向がある」と述べた。その場合も著しく射幸心をそそるような内容であれば、サイト運営会社ではなく店舗側に行政処分が下される場合があるとし、注意を促した。
また、担当官は、昨年はこうした違反を含めて89件の行政処分を科したことを報告。本年4月末現在でも36件の行政処分を科しているとし、広告宣伝の健全化を改めて要請した。~以上、web greenbeltより引用~ https://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00011293
都遊協は3月末に広告宣伝規制に関して規制対象の明文化を議決している (https://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00011199)。組合加盟ホールに対しての戒めでもある。ゆえ、今後の行政処分件数は減っていくと思われるのだが、ではどうやってお客を集めればいいのか、売上を伸ばせばいいのかとなるのだろうが、前述の3月末の決議内容に規制対象とならないものという項目があり、①新規開店 ②変更承認申請の伴うリニューアルオープン ③遊技機入替 ④行政当局へ届け出た「ファン感謝デー」 となっている。
新規開店やリニューアルオープンはそうそう頻繁に行われる性質のものではないから置いておくとして、現実的には新台入替と当局へ届け出たファン感謝デー、この2点を普段とは違うイベントとしてお客側に周知させればいいということになる。と言うか、昔はイベントと言ったらこのくらいしかなかったわけで、基本に立ち返れということでもあろう。
しかし現実を顧みると、新台でも釘はガチガチで、パチスロも設定は入ってない、ファン感謝デーはヤクルトしか当たったことがないとか、まあ筆者の個人的な経験で申し訳ないが、そういったケースが多いのも事実だろう。
個人的な意見ではあるが、普段から常識的な出玉でお客を取り込んでいればわざわざ特別な日を設けたりしないで済むと思うし、それこそそういう店だから新台入替やファン感謝デーにも期待できる、お客がたくさん集まると、そんな気もするのだが、どうだろうか。
店は慈善事業じゃないと言われそうだが、サービス業というのは顧客の満足度がある程度は必要である。負けても楽しめたからいいやなんて、そんなお客は稀だろう。ゲームセンターとは違うのだ。イベントなんてものに頼らず、普段からお客に信頼される店が ‘優良店’ だと思うのだが、現実を見ると、なかなかそうもいかないようだ。