来年4月から全面施行される改正健康増進法だが、喫煙室の設置も可能なわけで、様々なコストはかかるが、それさえ解決すればこの業界にはそれほど悪影響は及ばないように思う。と言うか、いずれはそのような時代に突入すると分かっていたはずだし、喫煙者に過度に依存する状況からはそろそろ脱却しなければならないということでもある。
日遊協の社会貢献・環境対策委員会は6月25日、都内中央区のアットビジネスセンター東京駅八重洲通りで「受動喫煙防止対策、ベンチマーク制度セミナー」を開催。ホール5団体の関係者など161名が参加した。
受動喫煙防止対策ではまず日本たばこ産業の永沼舞華氏が、日遊協が発行した「パチンコホール 分煙環境整備マニュアル」を用いてホールのとるべき対応を解説した。原則屋内禁煙となるホールの分煙対策は、加熱式たばこエリアの設置、喫煙室の設置が大きなポイントになり、設置する際は喫煙場所の出入口と店舗の主たる出入口に、喫煙できる場所を設けていることと20歳未満の立入禁止を記載した標識の掲示が義務づけられていることを説明した上で、特に分煙エリアの設定については20歳未満の立入禁止を考えるよう注意を促した。また、分煙対策に必要な技術的基準(入口風速0.2m/秒、壁・天井等による区画、屋外または外部に排気)の説明に加え、屋外排気が物理的に難しい場合は経過措置として必要要件を満たした喫煙ブースの設置が認められていることも補足した。さらに、ホールが可能な分煙スタイル、工事の進め方、実際に分煙対策を行ったホールの事例なども紹介。とりわけ入口風速の担保に関して排気風量の求め方を説明した上で、安全率として1.3倍の排気風量で計算することを推奨した。~以下略。遊技通信webより抜粋。https://www.yugitsushin.jp/category/news/dantai/ ~
以前も述べたが、台間サンドの横から風が出てくる装置、いわゆるエアカーテンだが、それを設置してあるホールがあった。タバコの煙が綺麗に遮断されるので、非喫煙者にとって問題なく遊技できるし、喫煙者にしても特に違和感なく喫煙できるわけで、これが普及すれば様々な諸問題は解決するのではと思っていた。少なくとも、分煙ボードよりは効果大であったと思う。
しかし、自分が知っているだけでもエアカーテンが設置されていたホールは近場で1店舗しかなく、近隣店舗に設置されることはないまま、いつしかその店舗も閉店してしまった。おそらく設置やメンテナンスにコストがかかり、それが普及を妨げたのだろうが、うまく軌道に乗っていればと今でも思う (ただ、それでも法律や条例によって完全分煙の時代が来ることは避けられなかっただろうが)。
業界としても今後の方策いかんで非喫煙者の目をパチンコ、パチスロに向けさせる可能性が高くなるのだから悪い話ばかりではない。タバコが苦手、あの煙が苦手という人を説得力を持ってホールに呼び込むことができるわけで、今後の取り組みに注目しておきたいところである。