時代の流れには逆らえないということで、受動喫煙防止法案の対応を同友会としても真剣に考えていくようだ。まあ、オリンピック開催が決まっている中、各国からの観光客も今後当然増えていくわけで、パチンコホールという空間が喫煙環境では世界に通用しないということでもある。

記者会見で東野昌一代表理事は、今通常国会で受動喫煙防止法案が上程決議されるとの見通しを立てた上で、平成32年4月1日からの実施に向けた対応を会として考えていく必要があると説明。「大手ホールではすでに分煙化を進めているところもあるが、小規模ホールへの対応は未整備のままだ。理事会ではそうしたホールに対して、現状の設備機器でどれだけ対応できるのか、あるいは店内の区画、喫煙ブースの設置にどれだけの費用がかかるのかという課題が投げ掛けられ、会員の皆さんから様々な意見をいただいた」としながら、「他団体と連携して補助金申請の働きかけなども行っていく必要があるのではないか」と話した。一方、記者会見に同席した金光淳用副代表理事は、非喫煙者の視点から、「世間一般と比べてパチンコ客の喫煙率は高いが、たばこを吸わないからホールに足を運びたくない、という人も7割くらいいるというデータもあり、分煙化は決して後ろ向きな対応というものではない。こうした層をホールに呼び込むことができれば、業界にとってポジティブな結果になりうるのではないか」と、パチンコ店の分煙化が必ずしも営業にマイナスを及ぼすものではないと指摘。業界の分煙化対策が、将来的に新規遊技客の獲得に繋がる可能性を示すなどした。~以上、遊技通信webより抜粋~

http://www.yugitsushin.jp/category/dantai/

 本来なら、政府から突つかれる前に自主的にやるべきだったのだが、今まで特に大きな動きはなかった。中には分煙を試験的に実施していたホールもあるにはあったが、すぐに元に戻したというケースが多かったように覚えている。分煙環境になったらパチンコやパチスロをやめるという意見もあるようだが、勝てる台、高設定台がきちんと用意されていれば、分煙という環境の中でも上手に立ち回る喫煙者はいるだろう。タバコは吸えない、おまけに勝てる台がないというのでは誰だってお手上げである。そういったところは各ホール次第になるだろうが、かかるコスト面は補助金の申請等でうまくカバーしてほしい。

 また、上記の「たばこを吸わないからホールに足を運びたくないという人も7割くらいいるというデータもあり、……」との発言もあるわけで、そういう人たちを積極的に取り込めばいい。そのためにも、射幸性だけを追うのではなく、誰もが安心して楽しめる遊技機の開発が今後は更に求められるだろう。