年末からちょこちょことPA元祖大工の源さんを触っている。数字がやや辛いのと時間効率が良くない&技術介入要素が少ない、との理由からあんまりお金になる機種ではないのだけれど、初代を打ち込まなかったから、遊びやすい甘デジで今頃そのゲーム性を満喫しているわけです。

初代のスペックは設定つきで、最低設定の3では(当時は1が最高で順に通常確率が悪い仕様)、約1/438、最高の1で約1/369の初当り確率でした。
特筆すべきは当時の2回ループ機の先陣を切る形の「確変終了後に時短100回転を搭載」という仕様。これによって、他の2回ループ機より更に爆発力を誇る台になったわけです。

いろんなエピソードがあったなあ。確変一撃で40玉交換の時代に10万円分玉が出たとか(自分はCR黄門ちゃま2という機種を一番打ったけれど、ついぞ初当り1回で10万は経験無し)、ある店が「オール設定1祭」なる煽りを入れていた時、知り合いのプロが「やっぱり出るよ」とほくほく顔にもかかわらず、知り合いの店員さんに尋ねると「全部設定3に決まってるじゃないですか」とニヤニヤしていたとか…。

忘れられないのは、地元でもちょっと珍しい職場に勤めていたおじさんのことだ。
この人は自分がジグマと居を定めていたホールがCR機を初導入した時に、凄い運勝ちをしたせいで勘違いしてしまったんだろう。
昼飯を誘われて「20日で60万勝った」と自慢されたもんな。
今思うとここで、数字の話をして「仕事帰りの短時間でそれは、内容と掛け離れた数字だ」と諭せばよかった。でも、せっかく喜んでいる気分に水を差すのも何か大人気ない気がして、その日はあいまいに褒めた気がする。数字は苦手な雰囲気がありありの人だったし。

しかし、これがいかんかった!
バカヅキがいつまでも続くわけはなく、源さんが全盛の頃には、彼はうつろな目でシマを彷徨うようになってしまった。
当然、自分が声を掛けられるような雰囲気ではなくなり、もう避けるだけっすね。

少し後に、自分が別の店で打っている時に、彼が店員さんに自分への文句を言っているとの話も聞いたけれど、「それはあの時はっきり言わなかった自分への罰かな」と考えたものです。