二度目の経験は大海M56という機種でのこと。ある店で万年釘の台を保険として使っていたのですが、ふと隣の空き台を見るとバラ釘が1本ない!
「それでか。座る人座る人がすぐにやめていくのは」と、一瞬で理解しました。バラ釘というのは盤面外側へ逃げる玉に当たって、内側へ戻す壁の役をしますから。

翌日も、日を置いて打ちに行った別の日も、件のバラ釘はそのまま。そして、(そこジェットカウンターの表示が自分の計測と合わない不思議なホールでしたが)店も鬼ではないのか、ボロボロと玉がこぼれるバラ釘に合わせるようにヘソは巨大化していったのです。

「これって、右打ちしたらすげえ回るんじゃね?」誰もが考えますよねえ。鈍い自分でも思いましたよ。
ただ、それを知っていてドヤ顔で打っていいのか? 「店に嫌われたら損」とかそういう低次元の話じゃなくて、遊技者としての心の部分でね。

結局、「明日もそのままなら、やってみよう。店がヘソをアケるのは寄りが悪いのを承知のことだし。左盤面が渋い台で右へ打つのと一緒だ」と、非行に走りかけたところ、翌日は釘が打ち直されていて、ヘソも元通りになっていましたとさ、チャンチャン。