上越新幹線「とき」の中からおはこんちばんわ。

東海道新幹線と違って、喫煙ルームすらない上越新幹線はそれだけがキツイ。キツすぎるけれども、レトロ柏崎さんに行けるならそれもまた幸せのスパイス。

やっぱり「玉が出るパチンコ」って良いよなぁ。ゲーセンだけど箱を積んでいくあの感覚、最高だよなぁ、と幸せな一泊二日を過ごした今回の柏崎ツアーでは、なんだか不思議な発見がありました。

それは二日目の出来事で、朝から打ったのはラスターⅡ/藤商事。

今回の柏崎行脚の目玉的な台でしたが、ご存じない方のために説明すると、ラスターは7セグでリーチアクションが一切無い台です。リーチという概念もない、即止まり系の台。潔さの塊のような権利物です。

実践の展開はと言うと、さして大ハマリすることもなく、撮影は無事3時間弱で終了。

カリブ6にも似た懐かしの台で、シンプルなデジタルを堪能し、さぁ次は何を打つ?という状況になった結果、「CR麻雀物語2」を打ちました。

この台が発売された時、ボクはパチプ真っ只中。特段勝ちやすい機種でもなかったので、当時触る機会もなく、今回が初打ちでした。

そして、この頃のCR機は、麻雀物語に限らずとにかく演出てんこ盛り。アレもこれも夢がモリモリな仕様なわけですが、ボクがまず最初に目が行くのは

「あれ、この電サポ止め打ちで増やせそうじゃん」

であり

「でも屋根悪いし捻りはかなりシビアだなぁ」

であり

「何よりこのゲージだと当時のホール事情からしてもスルー足らんで打てないやつだろうなぁ」

です。

未だにそんなプロ視点が染みついちゃってる自分がちょっと、いや、大分イヤなわけですが、ここはレトロ柏崎。つまりゲームセンター。

CR麻雀物語2は動画のちょい足し的な部分なので打ち方云々なんてどうでも良い。なら

「右打ち全開垂れ流しで液晶を全力で楽しむか!」

と切り替えてみました。幸い連チャンも伸び、色々な演出を見れました。しかし……

 

演出くどすぎてお腹一杯(´・ω・`)

 

そしてここで気付きます。

もしこれを当時打っていたら、電サポ中は必ず止め打ち&ガラス越しに見える白服カットイン(死語?)に集中してるし、この演出のクドさ=玉増やしの時間増なので、歓迎してただろうな、と。

そして、大多数のお客さんが見てるのはそんな景色ではなく、液晶で繰り広げられる演出の方か、と。

 

何を当たり前の話をクドクド語っとんねんってなわけですが、ボクにとってはかなり新鮮な出来事だったんです。

そして、確定演出が出た後に延々繰り広げられるリーチを見ながら、

「ボクは3分間一体何を見せられてるんだろう……」

という心境に。

当確なプレミア出たら、もうそこでリーチ終わりで良くない?そのあと延々繰り広げられる麻雀バトルとかいらなくない?この3分すげー無駄なんだけど。って言うのが正直な感想でした。

今、ホールで人気を博しているような最新のデジパチたちは、通常時はかなりアッサリしてると聞き及びます。右はとにかく早いらしいし、CR麻雀物語2が出た2015年の頃とはまた状況は違うと思いますが……。

 

先日、久しぶりに知り合いが近場にいたので、ボクもホールを覗いてみました。

そこには、半分以上のお客さんがスマホを見ながら打っている景色がありました。

スマホが優秀すぎるだけなんだよねぇ。世界を変えるレベルのデバイスと張り合えるわけもない。それはそうなんだけど、もしも羽根モノや一発台を打ってたら、そうはならんやろ、と。

そら、内部で当りかハズレか決まっとるデジパチの演出を、延々見せられてもヒマだよ、とゲーセンで改めて感じてしまった次第です。

 

とは言え時代は前にしか進まないもの。

 

止め打ちどうこうの景色を捨てて、液晶とちゃんと向き合う事も、玉積み・カチ盛りの景色を捨てて、スマート何ちゃらと向き合う事も、今のボクには必要なのかもしれません。

でも、それと同時に古き良き景色も、遊「技」の景色も、忘れて欲しくないなぁ。

そんな風に感じてしまった秋の空。

こんな時代だからこそ、アナログ要素を大事にした方が良いと思うよ。パチンコは。(ゴト対策だけはしっかりね)


■万回転 プロフィール

  • 1978年生まれ ♂ 
  • 累計15年間パチプロしちゃってごめんなさい
  • CR銭形平次の捻り打ち動画をアップしてしまいネットでプチ炎上した事を機に安田プロと個人的な親交が生まれ、悠遊道へ寄稿する事に
  • 色々あって完全にパチプロを引退。
  • 現在は悠遊道動画チャンネルの何でも屋

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