依存症対策基本法案が来年の通常国会に先送り(Greenbelt)

IR実施法案に優先して自公両与党が成立をめざしていた「ギャンブル等依存症対策基本法案」の国会審議が来年1月に召集される通常国会(会期150日間)に先送りされることがわかった。11月16日毎日新聞web版が報じた。

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結局またも先延ばし。

現在の社会情勢からすれば喫緊の課題では無いだけに、当然と言えば当然だが、延期の理由に少々気になるところも。

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報道によるとカジノ解禁で自民党に接近する日本維新の会に公明党が警戒し、態度を硬化させたことが先送りの理由だったと指摘している。

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長らく続く自公政権の中、公明党は元よりIRには慎重な姿勢を示している。

憲法改正の議論についても同様で、なぜ両党が連立政権として成り立っているのか。外から見ているとよく分からない。

 

それにしてもパチンコ・パチスロの依存対策関連の話題がここのところ表に出てこない。

政府が今年三月に出した論点整理は以下の通り。

1.リカバリーサポートネットワーク(RSN)の拡充

2.18歳未満の立ち入り禁止の徹底

3.本人・家族申告によるアクセス制限

4.出玉基準の規制見直し

5.出玉情報を容易に監視できる遊技機の開発・導入

6.営業所の管理者の業務として依存症対策を義務付け

7.業界の取り組みについて評価・提言を行う第三者機関の設置

8.ホールにおける更なる依存症対策の取り組み

 

ここまでの業界の動きとして明確なのは

1.RSN相談窓口の時間を拡充

2.???

3.???

4.警察庁の規則改正

5.管理遊技機(エコパチ)・封入式、呼び名は様々だが現在開発中の模様

6.規則改正内に盛り込まれたが実効性は……?

7.???

8.依存問題に関する講習会を実施。アドバイザー制度をスタートさせたが実効性は……?

 

???となっているそれぞれについて、過去業界側からの提案としては

 

2.景品交換時の年齢確認を指さし確認(コンビニ等で酒・タバコを買う時のアレ)

3.会員管理システムを活用した「家族・自己申告システム」の導入

7.構想中

と語られていたが、半年程度たった今でも実現の目処は見えてこない。

 

カジノが先延ばしになるという事は、法案成立までに対策進める時間があるという事だ。

喉元過ぎればなんとやらでは、いつまた大ナタが振り下ろされるかも分からないだけに、今後も粛々と対策を進めていく事が求められている。

(万回転)