「CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ」は2011年4月、仕事人祭やプロポーズ大作戦などもホールで人気があり、まだまだ元気だった頃の京楽から登場しました。大当たり確率は1/198.6 確変1/70.9 確変突入率100% ST74回転 右打ち時の大当たりの半分で2000個近い出玉獲得という爆発力を秘めた機種でした。

AKB48、SKE48、SDN48の中から選抜され、本機を盛り上げるためにチームZが結成されて、液晶内いろんな場面で活躍しました。

といっても、ちび忍を捕まえた後の「会いたかった」とメンバーが一人ひとり言ってくれてるその表情を見る余裕は無かった(電チュー解放に合わせて単発打ちをすることに必死で)人も多かったかもしれませんね。

某プロ曰く「銭形世代」という言葉がこの機種を表しています。つまり、ストロークで玉増えが見込め、結果相当に甘い仕様となるため、多くのプロがこの機種を好んで打ちました。また、この機種のお陰でプロになった人も多く、そういった層のことを指す言葉でした。

CS放送のパチテレでの「ガチプロ」という番組で1番実践の多かったのはこの銭形平次だったかもしれません。ガチプロは腕に覚えのあるパチプロが1対1で対決する番組。どちらが沢山出したか、ではなく、どちらが期待値の高い台を打ち仕事量として積んだかをガチプロポイントとして争う形でした。

で、当該店で銭形平次の設置があれば、入店後真っ先にその島へ向かい、2人共銭形平次を打つ「銭形対決」となるケースも多々ありました。そういう意味でもプロ御用達機と言える機種ではありましたし、番組では電チュー解放に合わせて玉が右から左から入っていく見事なストローク、というか玉の挙動を映していました。必勝ガイド誌のモデル・オノ氏もこの銭形平次の玉増やしを得意とされていましたね。

銭形の島にそれまで見たことの無いような若い人が増え、その隣で打つと、忙しくハンドルを捻ってる打ち手が目につきました。どうやらAKB48などが好きだから打ってる、訳ではなさそうではありました(苦笑)。2011年の登場年から約4年間打ちましたが、私はそこまで追いかけはしませんでした。まあ、別に追いかけていた機種があったからではありました。

そんな中、銭形平次の特に思い出深い実践は大垣へ遠征した時。目的は、パチ友に銭形が狙い目であると知ってもらうこと。2011年9月23日。早朝より車で出発し大垣駅前のZ店の開店9時に到着。3台ある銭形の真ん中の台を打ちました。回りも22レベルと十分にて、早めの大当たりでいきなり10連。そこに登場したパチ友Yさん。目を丸くしつつ誘われるようにお隣に着席。

その後、このお店でのYさんの新たな主戦機種が決定したきっかけの日となりました。遊技の際は朝から閉店の直前まで打つスタイルのYさん。私の何倍も多く打った結果、通常時電チュー入賞からのチラ光(希に通常時にヘソ下の電チューが開くことがあり、これに拾われた玉が16Rの大当たりを引いたことを表すハンドルのチラ光演出)を4度も経験した、そう。

これはギネス級レアなことだと思っています。

また、私の転職先への初出勤の際、バスの相席を手招きしたI氏。「パチンコ上手なんやって?儂は今まで倉が建つほど負けとるんや。勝ち方教えて」に応えた私。その後I氏の最寄り店にて5台ある銭形で1番回る真ん中の台を打つように進言。

別に捻り打ちなどせずとも、保3止めで23レベルの銭形を打ち続ける限りトータルプラスは容易いこと。その後「初めて年間で〇〇万も勝つことができた。儂は今まで、パチンコで勝ってるという奴は皆嘘つきだと思っていた。パチンコで本当に勝ってる人を初めて知った」と言ってきたのでした。

まあ、これももう昔話となりました。YさんもI氏も、もうあまりパチンコは打ってないようではあります。Yさんは健康上、I氏は単に勝てないからが理由のようではあります。

銭形世代のあの忙しく捻っていた打ち手。その銭形も無くなって久しく、今はどうしてるのでしょうか。銭形があったから、また、銭形が無ければ人生がまた違った方向に、といった打ち手さえ現れかねない機種ではありました。

ライトミドルで大当たりすれば必ず74回転のSTを楽しむことができる、この打ち手に優しい仕様。パチンコって、これくらいでいい、と思いませんか。