先週、横浜市の桜木町にあるパチスロゲームセンター「ノスタルジア」さんで、ガイドDVDの収録に参加しました。

ざっくりと紹介すると、要は爆裂4号機を集めた「動画版パチスロ大図鑑」。各ライターが懐かしの4号機を実戦しながら当時の思い出をアツく語る…的な内容で、出演ライターも4号機時代を生きてきたおっさん連中がメインとなっています。

その中で、私は「主役は銭形」「鉄拳R」「バンバンダッシュ 」の3機種の機種説および思い出トークを担当したんですけどね。最初にオファーが来たとき、銭形の名前があるのを見て、版権の問題がクリアできたものと思いました。

この業界に詳しい方ならご存知の通り、タイアップ機種の映像と音楽には著作権が存在しています。それで、映像に関しては版権元の許可を取れば(ある程度まで)自由に動画に使えるのですが、どうにもならないのが楽曲です。フリー素材の楽曲を除き、動画に音楽が入れば例外なく「楽曲使用料」をジャスラックに徴収されます。もちろん、それは著作者の権利を守るためであり、当然の支払い義務なわけですが、ガイド編集部に限らずマガジンさんも必勝本さんもギリギリの予算でDVDを製作しているため、版権物のパチンコ&パチスロは実戦動画にしたくても思うように出来ないという、キツ~い現実があるんですよ。なのに主役は銭形って…。

たとえば現行機種の「不二子 TypeA+」を例に挙げると、クラシックモードは効果音が全てジャスラック管理されているので不可。ストーリーモードは常にBGMが流れているので絶対不可。唯一、不二子モードだけは一部の効果音をカットすることで実戦が可能ですが、タイプライター演出は映像には収録できず(カシャカシャという効果音がジャスラック管理)、ボーナス中&RT中もBGMが流れるため、音量をゼロにするか当該シーンを全カットするしかありません。それでも「実戦できないよりはマシ」と考えて実戦機種に選ぶライターさんもいますけど、正直、音のない不二子なんて打っていて(もしくは動画を見ていて)全く楽しくないので、私は最初から打たないようにしているんですよ。

 

でまぁ、銭形の話に戻りますけど、この機種もビッグ中に楽曲が流れますし、激アツ演出のタイプライターも搭載されてます。にもかかわらず収録機種に含まれているということは、編集部が奮発して楽曲使用料を払うことにしたんじゃね? だったら、これまで同様の理由で実戦不可能だった4号機の最高傑作「キャッツアイ」を打たせてくださいよ…とお願いしたんです。

結果は「却下」。ノスタルジアさんが実機を所有してなければどうにもなりませんし、銭形もどうやらBGMを消して収録するようです。つまり楽曲が流れているシーンではフリー素材の音源をかぶせて聞こえなくすると。だから、できるだけ大きな声で喋ってくださいと、そう言われました。

しゃあないなぁ…。

動画版パチスロ大図鑑などと言いながら、ぜ~んぜん図鑑になってないのはさておき、バンバンダッシュって打ち込みが浅いからよく覚えてないんだけど…。

それで、当時のガイドを引っ張り出して、予習というか復習をしようと思ったところ、引越しの際に納戸の奥にしまったまま放置しており、これを発掘すると後片付けが大変というか、後片付けなんてしたくないから断念。もう本当に仕方がないので、記憶だけを頼りに機種説しちゃいました。この動画は「栄光の爆裂機」という商品名で近日発売されますので、昔のパチスロが好きな読者さんは是非とも購入をご検討ください。

ちなみに、出演ライターはアニマルかつみ氏、ガル憎氏、負男氏、山本コーラ氏、中武一日二膳氏、塾長氏、まりも氏、無道X氏、バイソン松本氏、濱マモル氏、元営業課長みそ汁氏、赤坂テンパイ氏などの超豪華メンバーです。

 

ところで、収録中から気になっていたんですが、撮影用ではない隣のシマに、私の大好きなマシンが設置されてましてね。

ビーナスセブン(オリンピア)

もしもビーナスラインだったら、このまま近くのカラオケボックスか何かで夜を明かし、翌朝から思い切り打ち倒すところですが、残念ながらビーナスセブンの方でした…って、当たり前か。ビーナスラインは残存数が非常に少なく、スロゲーセンに設置されているようなことは有り得ません。個人的には重要文化財クラスの価値があると考えており、所有者の方々には大事に永久保存していただきたいと願ってやまないのです。

どうでもいいけど、こういう懐かしの機種を実戦する系の動画って楽しいなぁ。台のメンテナンスがイマイチでボタンの感度が悪い台に当たると最悪…というか、打っていてイラつきますが(先日、ガイドの「設定6最強マシン決定戦」で打ったクランキーコンドルは、中ボタンの反応が悪くてすげぇストレスを感じました)、このお店の設置機種はいずれもよく整備されており、経年劣化によるスピーカーの音割れが若干ある以外、非常に心地よく打てました。動画の出来も悪くない…というか、悪くてもディレクターさんの腕が良ければ編集で必ず面白くなるので、期待して頂いてOKよ!

ただ、こういう懐古趣味に走った動画が読者さんに支持されるのって、裏を返せば今の新しいパチスロがあまり面白くないということ。それはそれで問題だなぁ…と思いつつ、先週のお仕事を振り返った今回のブログは、これにて投了。

 

 

追記

余談ですけど、撮影終了後にノスタルジアの店主さんに誘われて、私とアニ氏、タケちゃん、濱マモル氏、担当編集の計5名で、中華料理の店でお酒をご馳走になっちゃいました。

ご馳走様でした。大変美味しゅうございました。

m(_ _)m